みなさんは歯科医院をどこで選びますでしょうか?
人から良いと聞いたから?
先生が優しいから?
予約がすぐ取れるから?
Googleで「歯医者」と一緒に検索される人気キーワードに「近く」という言葉があります。
そう、患者さんは家の近くや職場の近くにある歯科医院を探しているのです。
でもそこの歯医者って本当に良い歯医者なんでしょうか?
院長である私が思う良い歯医者の基準は、
「話をよく聞いてくれる歯医者」
です。
みなさんは歯科医院をどこで選びますでしょうか?
人から良いと聞いたから?
先生が優しいから?
予約がすぐ取れるから?
Googleで「歯医者」と一緒に検索される人気キーワードに「近く」という言葉があります。
そう、患者さんは家の近くや職場の近くにある歯科医院を探しているのです。
でもそこの歯医者って本当に良い歯医者なんでしょうか?
院長である私が思う良い歯医者の基準は、
「話をよく聞いてくれる歯医者」
です。
家の近くにある歯医者って便利ですよね。
すぐ行けるし、すぐ治してくれそうだし、予定を大きく変えなくても予約を取り直せるし。
でも、歯医者ってそこで選ぶべきなんでしょうか?
「先生、○○近くに良い歯医者さん知りませんか?」
お引越しを控えている患者さんによくこのような質問をされます。
そんな時、たまたま引越し先に自分の知り合いでしっかり治療をしてくれる先生がいらっしゃればご紹介しますが、
初めて聞く地名も多くそこに良い歯医者があるのかは正直わかりません。
では、どのような歯科医院が良い歯科医院なのでしょうか。
歯科の治療は虫歯治療や歯周病治療などが主で、大学病院などを除き特殊な
治療を行なっている歯科医院は数に限りがあります。
また、そこでしかできない治療が自分の求めている治療かどうかもわかりません。
そこで私がオススメする歯医者、それは、
『患者の話をよく聞いてくれる歯医者』です。
普段私は歯科医師ですが、風邪を引いたり病気にかかればその時は患者になります。
自分が患者である時、どうやって内科を選んでいたか…。
やはり、自分の話をたくさん聞いてくれる優しい先生がいい…。
そう思いました。
それはきっと、歯科でも同じだと思うんです。
「何も言われず、虫歯です!といきなり歯を削られた」
「ある時、この歯はダメです!と言われてその日のうちに歯を抜かれた」
そんなお話を患者さんからよくお聞きします。
このような医療行為は時代錯誤も甚だしいと私は思います。
現代においてインフォームドコンセントは必須です。
しっかりと患者さんの話をお聞きして、患者さんの意図することを引き出し、
それに対して希望される治療を可能な限り実現する。
どれだけ長く患者さんと歯科医師が話す時間を設けているか、
どれだけ自分の話を親身になって聞いてくれるか、
それが良い歯医者を見つけるコツだと思います。
私は開業するにあたり、この患者さんとのコミュニケーションがとても大事であると感じました。
そのため、院内にカウンセリングルームを作りました。
ここでは歯科衛生士と2人で、また院長である私とも2人きりで、治療台に座らずお互い椅子に座って
対面で治療に関する相談の時間をそれぞれ設けています。
平均して歯科衛生士とは10分程度、院長とは30分程度、
診療台ではなく机と椅子だけのあるお部屋でお話をすることで、
いつ治療を始められてしまうのかと恐れながらではなく、対等な立場において、
治療する側、される側にどのような気持ちや考えがあるのか十分にお話をしてから治療をスタートしています。
この診療スタイルを始めてから不思議なことがたくさん起こり始めました。
初診でいらっしゃった無口な患者さんが突然たくさんお話しされたり、普通ではお話しされないような生活スタイルを教えてくださったり、患者さんによっては治療の話より雑談が長かったりする方もいらっしゃいます(笑)
患者さんってこんなに話しがしたかったんだ、それにこんなに話すと打ち解けられるんだ、と驚いている毎日です。
そして、歯科衛生士と患者さんが話した内容は私に伝達されてきます。
先生に言えなかったけれど歯科衛生士には伝えてくれた内容、あの時はこう言ったけどやっぱり考えが変わったなど、歯科医師と歯科衛生士は常に一つの医療チームとして機能するよう、そしてその機能が十二分に発揮できるよう、私は毎日、歯科衛生士ともコミュニケーションを取るように心がけています。
当院に来て頂いた患者様が十分にご納得でき、希望された治療を可能な限り実現できるよう、
これからも日々努力して参ります。
2022年2月執筆
新柴又たきぐちファミリー歯科
院長 瀧口晋平
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