日本は人口減少社会で若い歯科業界の人手確保がなかなか大変な時代です。
人口減少ではあるけれど、高齢化社会とデンタルリテラシーの向上で患者数は増えており(皆さんが歯医者さんに来てくれることは本当に良いことです)、患者さまのニーズに対応すべく、土日診療や夜間診療など歯科に課せられている問題は山積みです。
歯科医院は院長の私を中心に、
歯科衛生士、歯科助手、医院によっては歯科技工士、受付、事務など多岐に渡ります。
中でも歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士は国家資格を有する職業ですし、常に技術を磨き続ける必要があります。
歯科医師は歯科大学に6年間通う必要があります。
その後、歯科医師国家試験を受け無事に合格した者のみが歯科医師になれます。
歯科医師免許を取得したのちに研修医制度があり(現在は義務化)、指定された歯科医院での研修を受けながら一人前の歯科医師になっていくわけです。
私の場合は大学卒業後、1年間研修医として働き、その後大学院へと進みました。
歯科大学の大学院は博士課程のみですので、4年間また学生へと逆戻りです。
学生とはいえ歯科医師免許は持っていますので、患者さんへの治療の時間もありつつ研究を行っていきます。
ですので、私は29歳まで学生証を持っていたんです。
お恥ずかしい話ですが、29歳まで学割を使っていました笑(世の中全ての学割が適応されるわけではありませんが)
歯科衛生士は3年間歯科衛生士専門学校に通い国家試験に合格する必要があります。
10年ほど前までは2年制でしたが、現在は3年制となりました。
この1年間の修学期間が増えたことで歯科衛生士は慢性的な人手不足となりました。同じような現象で薬剤師さんも人手不足になっています。
それに対応する形で夜間部も多く存在するようになりました。
高校を卒業し18歳で入学される方もいれば、夜間部では歯科助手を経験しているスタッフがキャリアアップや、子育てが終わったお母さんなども再就職のために多く通学していると聞いています。素晴らしいですね!有難いです。
歯科衛生士について院長が思うこと >>
歯科医院でのお仕事は、やりがいはありますが、まだまだ医療従事という側面が強く、大変な業種であると思います。
これを院長として、経営者としてスタッフが働きやすく、患者さまの様々なニーズや時代の求める姿に適応していければと努力と研鑽の日々です。
このような気持ちで頑張っていますので、このブログで患者さまと私たちの距離感や気持ちが少しでも近くなれればうれしく思います。
新柴又たきぐちファミリー歯科
院長 瀧口